高金利通貨と有名なのは発展途上国通貨ですが、国としての信用度が低く通貨が暴落する危険が伴います。殺人通貨と呼ばれる?トルコリラは暴落通貨として有名です…
今回は政治・経済の安定している信用格付け最高位国のスワップ運用をご紹介します。
高金利通貨を運用することで、日々スワップを得られます。スワップとは『低金利な日本円』と『高金利国の通貨』との金利差により得られる利益のことです。
運用しているとは言っても、ただ買って持っているだけです。持っているだけでスワップ(利息のようなもの)が増えていきます。 日本の金利はほぼ0%ですので、銀行に積んでおいてもほとんど利息は付きませんし…
運用通貨はどれが良い
信用格付け最高位国の中でスワップ運用向きなのは、下記2種類です。
①カナダ 金利1.75%
②オーストラリア 金利1.50%
どうです?日本の金利に比べたら、これらの通貨はとても高金利ではないですか!しかも日本よりも国としての信用度が高いです。
国 名 | 信用格付会社 | ||
S&P | フィッチ | ムーディーズ | |
カナダ | AAA | AAA | Aaa |
オーストラリア | AAA | AAA | Aaa |
アメリカ | AA+ | AAA | Aaa |
ニュージーランド | AA | AA | Aaa |
日本 | A+ | A | A1 |
ポーランド | BBB+ | A- | A2 |
メキシコ | BBB+ | BBB+ | A3 |
南アフリカ | BB | BB+ | Baa3 |
トルコ | B+ | BB | Ba3 |
※「BBB-」 or 「Baa3」以上が投資適格級
※「BB+」 or 「Ba1」以下は投機的(ジャンク級)
どの格付け機関も、最高位の評価をしています。
ここ最近、注目されている国々も載せておきました!
スワップ利益はいくら
実際にどのくらいのスワップがもらえるのかと言うと、その時々で若干金額が異なりますので直近のスワップをまとめておきます。
スワップ金額
数字は10,000通貨を持っていた時に1日当たりもらえる金額(円)です。
通貨ペア | 2/8時点のスワップ(円/日) |
カナダドル/円 | 50 |
オーストラリアドル/円 | 51 |
※スワップ:10,000通貨保有したとき、1日にもらえる金額
例えば、カナダドルを20,000通貨持っていたとしたら、2×50円/日=100円/日もらえます。1年間365日持ち続けていれば、100円/日×365日=36,500円/年になります。
証拠金
取引するには証拠金が必要となりそれぞれ異なります。下は各10,000通貨を取引する際に必要となる証拠金です。
通貨ペア | 2/8時点のレート | 2/8時点の証拠金(円) |
カナダドル/円 | 82.705 | 33,082 |
オーストラリアドル/円 | 77.775 | 31,110 |
※レバレッジ25倍時に10,000通貨取引する際に必要な証拠金
カナダドルを10,000通貨取引するのには、33,082円必要ということです。
おすすめ運用方法
各通貨1ロット(10,000通貨)を比較的安全運用できる方法をご紹介します。
1ロット運用するために、各通貨ごとに15万円を入金しておくことをお勧めします。
通貨ペア | 2/8時点のレート | ロスカットレート | 下落許容範囲 |
カナダドル/円 | 82.705 | 70.527 | 12.178 |
オーストラリアドル/円 | 77.775 | 65.391 | 12.384 |
※15万円を入金して運用開始した場合のロスカットレート
※両通貨を運用する場合は15万円×2通貨ペア=30万円
15万円入金してカナダドル/円を1ロット購入した場合、ロスカットされる金額は70.527円となります。現在(2/8)値よりも12.178円下落したときにはロスカットされるということです。
運用開始早々に暴落するようなことは考えにくいですが、頭には入れておいてください。
次に、運用したときに得られる利益をご説明します。
15万円入金して運用したときの利益
通貨ペア | ロット(通貨数量) | スワップ | 1年間の運用利益 | 年利 |
カナダドル/円 | 1(10,000) | 50円/日 | 18,250円 | 12.17% |
オーストラリアドル/円 | 1(10,000) | 51円/日 | 18,615円 | 12.41% |
150,000円の投資でカナダドル/円を10,000通貨運用した場合、50円/日×365日/年=18,250円/年のスワップが得られます。日々スワップは変わるため厳密には異なりますが、年利およそ18,250÷150,000=12.17%です。
両通貨供に現在のレートが比較的安値圏にいるため、これからの値上がりも期待できます。値上がりしたら、売却(利益確定)しても良いです。
注意点しておく事は
格付け最高位通貨の運用のため通貨暴落は発生しにくいですが、極端な円高に振れた際にはカナダドル/円・オーストラリア/円が下落しロスカットする恐れもあります。
カナダドル/円の場合
直近の最安値は2011年10月の『74.129』のため、この金額までは十分耐えられますが、過去2009年3月には 『68.380』をマークしています。ここまで下落した場合には耐えられません(ロスカットされます)。
オーストラリアドル/円の場合
直近の最安値は先日2019年1月の『70.493』のため、この金額までは十分耐えられますが、過去2008年10月には 『55.090』をマークしています。ここまで下落した場合には耐えられません(ロスカットされます)。
正直ロスカットされるほどの下落がすぐに発生するとは全く思っておりませんが、下落時には追加投入できる余剰金を用意しておいた方が良いです。
スワップ運用口座の開設方法
取り扱う証券会社によって、スワップ金額にかなり差があります。ざっくりと比較します。
証券会社ごとのスワップ比較
証券会社 | カナダドル | オーストラリアドル |
トレイダーズ証券 みんなのFX | 50円 | 51円 |
SBI FXトレード | 42円 | 45円 |
GMO クリック証券 | 39円 | 42円 |
岡三オンライン クリック365 | 42円 | 45円 |
マネーパートナーズFX | 35円 | 32円 |
DMM.com証券 | 33円 | 32円 |
ヒロセ通商 LION FX | 20円 | 50円 |
※10,000通貨運用時のスワップ金額
円/日(1日でもらえる金額)
※2/8時点でのスワップ金額比較
長期運用によりスワップを積み上げて利益を生んでいく方法のため、少しでもスワップ金額が多い証券会社の方が有利です。
トレイダーズ証券「みんなのFX」が最もスワップ金額が多く、スワップ運用に有利です。しかも今ならば、「みんなのFX」新規口座開設キャンペーン中です。
私もスワップ運用に使用している「みんなのFX」の口座開設方法をまとめましたので、口座開設してスワップ運用してみたい方は参考にしてください。スワップ金額も同じです。
「みんなのFX」と同じ証券会社が別口座も扱っています。通貨ごとに分けて運用したい方は「LIGHT FX」の口座を開設しても良いです。
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