高金利通貨と有名なのは発展途上国通貨ですが、国としての信用度が低く通貨が暴落する危険が伴います。殺人通貨と呼ばれる?トルコリラは暴落通貨として有名です…
今回は政治・経済の安定している先進国通貨のスワップ運用をご紹介します。先進国の定義としては、主要国首脳会議(通称G7)に出席する国々とします。G8の時はロシアも含まれますが、今はアメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・日本です。
高金利通貨を運用することで、日々スワップを得られます。スワップとは『低金利な日本円』と『高金利国の通貨』との金利差により得られる利益のことです。
運用しているとは言っても、ただ買って持っているだけです。持っているだけでスワップ(利息のようなもの)が増えていきます。 日本の金利はほぼ0%ですので、銀行に積んでおいてもほとんど利息は付きませんし…
運用通貨はどれが良い
先進国通貨の中でスワップ運用向きなのは、下記2種類です。
①アメリカドル 金利2.5%
②カナダドル 金利1.75%
どうです?日本の金利に比べたら、これらの通貨はとても高金利ではないですか!しかも日本よりも国としての信用度が高いです。
国名 | 信用格付会社 | ||
S&P | フィッチ | ムーディーズ | |
アメリカ | AA+ | AAA | Aaa |
カナダ | AAA | AAA | Aaa |
日本 | A+ | A | A1 |
トルコ | BB | BBB- | Baa3 |
※Aが多い方が国の信用度が高い(トルコは参考として)
どの格付け機関も、日本よりも上の評価をしています。
スワップ利益はいくら
実際にどのくらのスワップがもらえるのかと言うと、その時々で若干金額が異なりますので直近のスワップをまとめておきます。
数字は10,000通貨を持っていた時に1日当たりもらえる金額(円)です。
通貨 | 1/21時点 |
アメリカドル/円 | 54 |
カナダドル/円 | 50 |
※「みんなのFX」より
例えば、カナダドルを20,000通貨持っていたとしたら、2×50円/日=100円/日もらえます。30日持ち続けていれば、100円/日×30日=3,000円になります。
取引するには証拠金が必要となりそれぞれ異なります。下は各10,000通貨を取引する際に必要となる証拠金です。
通貨 | 1/21時点レート | 証拠金 |
アメリカドル/円 | 109.5 | 44,000円 |
カナダドル/円 | 82.5 | 32,800円 |
※「みんなのFX」より
※レバレッジ25倍時に10,000通貨買う際の証拠金
カナダドルを10,000通貨取引するのには、32,800円必要ということです。
おすすめ運用方法
10万円で運用できる通貨・数量(ロット)をご紹介します。
通貨 | ロット(通貨数量) | スワップ |
カナダドル/円 | 0.7(7,000通貨) | 35円/日 |
※1/21時点のスワップにて計算
※10,000通貨で50円/日のため、7,000通貨では35円/日
アメリカドルのスワップも魅力的ですが、今の時点ではカナダドルをお勧めします。カナダドルのレートが比較的安値圏にいるため、これからの値上がりも期待できるためです。
この運用でのロスカット値は『71.067』となっており、当面は安全と思われます。
100,000円の投資で、35円/日×365日/年=12,775円/年のスワップが得られます。日々スワップは変わるため厳密には異なりますが、年利およそ12.775%です。
注意点しておく事は
先進国通貨の運用のため通貨暴落は発生しにくいですが、極端な円高に振れた際にはカナダドル/円が下落しロスカットする恐れもあります。
直近の最安値は2011年10月の『カナダドル/円=74.129』ですが、過去2009年3月には 『カナダドル/円=68.380』をマークしています。ここまでの下落は想定していません。
下落時には追加投入できる余剰金を用意しておいた方が良いです。
スワップ運用口座の開設方法
私がスワップ運用に使用している口座の開設方法をまとめましたので、口座開設してスワップ運用してみたい方は参考にしてください。
コメント